なっきーの雨垂れ石を穿つブログ

アラ還お気楽主婦の日常

『変な家2』資料⑥再生の館

1994年8月 某月刊誌掲載の記事 かつて、長野県西部焼岳のふもとに巨大な建築物があった。 その名は『再生の館』 カルト教団『再生のつどい』の宗教施設として使用されていたという。 教団はすでに解散し、施設も取り壊されてしまっているが、某月刊誌に記載…

『変な家2』資料⑤そこにあった事故物件

2022年8月 平内健司さんへの取材と、調査の記録 『変な家』を出版した翌年、一人の男性から相談を受けた。 長野県下條村に住む平内健司さん、30代の会社員。 彼は数ヶ月前、築26年中古の一軒家を購入した。 住み始めてからたまたまスマホで事故物件サイトを…

『変な家2』④ネズミ捕りの家

2022年3月13日 早坂詩織さんへの取材記録 早坂さんは33歳の会社経営者。 中学生の頃、群馬県北部にある私立女子校に通っていた。 その学校はいわゆるお嬢様学校で、親の職業でクラスのカーストが自然と決まっていた。 早坂さんはサラリーマンの娘だったので…

『変な家2』資料③林の中の水車小屋

古い書物からの抜粋 1940年に出版された『明眸逗留日記』 ここに収録されている「飯伊地方の思い出」を書いたのは水無宇季という当時21歳の女性。 宇季は財閥のお嬢様だった。 宇季は避暑のため、叔父の家に滞在した時の出来事が綴られていた。 三日ほど続い…

『変な家2』資料②闇をはぐくむ家

2020年11月6日 飯村達之さんへの取材記録 飯村さんはもともとは建築作業員だったが、今は特殊清掃作業の仕事についている。 彼は津原一家の自宅清掃をおこなった事があると筆者は知人から教えてもらっていた。 静岡市北部で、当時16歳の少年が家族を包丁で殺…

間取りミステリー 雨穴『変な家2』待望の第2弾

こんにちは!なっきーです 雨穴さんの最新作『変な家』第2弾が発売されたので早速読みました。 14万字超、完全書き下ろし!前作に続き、フリーライターの筆者と設計士・栗原のコンビが不可解な間取りの謎に挑む。 資料①「行先のない廊下」 資料②「闇をはぐ…

益田ミリ『永遠のおでかけ』と、亡き父の思い出

こんにちは!なっきーです 図書館で久しぶりに本を借りました。 益田ミリ『永遠のおでかけ』 益田ミリさんの本は エッセイを読むのは初めてだったと記憶します。 内容は、叔父さんの死、その後まもなくお父さんの病気が発覚し、他界。 お父さんの思い出を綴…

アクセス数 再びバクあがり 原因も判明

こんにちは!なっきーです 1月6日に『アクセス数がバクあがり』の記事を書きました。 nackyishiwougatu.com 前回では2308アクセス 昨日はこれ アクセス解析のアクセス元サイトを見ると、 Google80% Yahoo検索15% はてなキーワード1% なので、Googleで『変…

ベルサイユのばら アニバーサリーブックが届く

こんにちは!なっきーです 明日17日から、ベルばら展がいよいよ開催します。 展覧会に先立って公式のアニバーサリーブックが発売され届きました。 届いたばかりでまだざっと目を通しただけですが、なかなか見応えのある本に仕上がってます。 ベルばら50年…

不動産ミステリー「変な家」あらすじと読後感想(ネタバレ含む)その4

第四章 縛られた家 柚希の母、嘉江は、綾乃が失踪した理由を今まで頑なに柚希に言わないでいたが、事情が変わったという。 それは、綾乃の夫、慶次からの手紙だった。 綾乃と慶次は同じ高校の同級生だった。 クラスのいじめの標的にされていた慶次に優しく接…

不動産ミステリー「変な家」あらすじと読後感想(ネタバレ含む)その2

第二章 いびつな間取り図 記事を公開した後、いくつかメールが届き、その中で一つ気になるものがあった。 「あの家に心あたりがある」 名前と電話番号が書かれており、返事がほしいとのこと。 数回、メールのやり取りをし、会う事になった。その人は埼玉県在…

不動産ミステリー「変な家」あらすじと読後感想(ネタバレ含む)その1

こんにちは!なっきーです YouTubeを観ていると、不意にオススメ動画が上がってくることがあります。 全身黒タイツに真っ白な仮面。 まるで「千と千尋の神隠し」のカオナシのような風貌。 【不動産ミステリー】変な家 雨穴 その風貌があまりにも不気味だった…

『老後の資金がありません』読後の感想

10月30日、天海祐希主演で映画公開される『老後の資金がありません』 本来なら映画公開は9月だったようですが、新型コロナの関係でしょうか、やっと公開の運びとなったようです。 原作が未読だったので、読みました。 登場人物 あらすじ 感想 ふと思い出した…

天真みちる『こう見えて元タカラジェンヌです』感想

92期生天真みちるさん(愛称たそ)の本を読みました。 この表紙は『はいからさんが通る』牛五郎。 牛五郎は、たそが自らプロデューサーに直談判した演じてみたかった役。 顎が割れたようにシャドウが入ってるメイクの細やかさ! まず、本の構成がタカラヅカ独…

直木賞 西条奈加『心淋し川』読後の感想

書店で本を購入しようと思ったのですが、入荷待ちだったので、 Amazon Kindle版で読みました。 心淋し川 (集英社文芸単行本) 作者:西條奈加 発売日: 2020/10/02 メディア: Kindle版 時代小説は、山本周五郎の短編や高田郁さんの『銀二貫』『みをつくし料理帖…