10月30日、天海祐希主演で映画公開される『老後の資金がありません』
本来なら映画公開は9月だったようですが、新型コロナの関係でしょうか、やっと公開の運びとなったようです。
原作が未読だったので、読みました。
登場人物
*後藤篤子(クレジット会社事務パートの兼業主婦。のちにリストラされ、コンビニパート)
*後藤章(篤子の夫。定年間近にリストラされ、のちに再就職)
*松平さやか(旧姓後藤、後藤家の長女)
*後藤勇人(後藤家の長男)
*松平琢磨(さやかの夫、父親は手広くスーパーの経営)
*章の父(70歳まで浅草で和菓子屋を営んでいた)
*章の母
*櫻堂志々子(章の妹)
*櫻堂(志々子の夫)
*神田サツキ(篤子の友人、パン屋を経営)
*城ヶ崎綾乃(フラワーアレンジメント講師)
*谷山美乃留(フラワーアレンジメント教室に来ていたセレブ)
あらすじ
後藤篤子は悩んでいた。
娘の派手婚、舅の葬式、姑の生活費が重くのしかかってきた。
老後資金はみるみる激減し、その上、夫婦揃って失職。
家族の金難に振り回されつつ、やりくりする篤子の奮闘はいかに。
感想
この作品は気にはなっていたものの、垣内美雨さんの作品は初めて読みました。
以下、少しネタバレがあります。
篤子とは同年代なので、抱える問題に多くの共通点があって読みやすかった。
老後資金、娘の結婚、親の介護、親の葬儀。
紆余曲折あって、娘の結婚生活や義母の介護については問題が解決したものの、
結局、老後の資金がない場合、元気で働けるうちは働かないといけないということ。
後藤家の場合、親に月9万円の援助がかなり痛かった。
人間の寿命なんてホントにわからないのだから、
高級リゾートホテルのような老人ホームに親夫婦が入居した時から選択を間違えていると思う。
こういう施設に入る時、まとまった貯金があっただけではすぐに底をつく。
不動産収入などが定期的に入るような人でないと無理なのでは?
ふと思い出したこと
高齢で亡くなる場合、葬儀に来る人自体が少なくなる。
故人の兄弟姉妹も高齢、または亡くなっている。
友人も然り。
篤子の友人、サツキの義母の葬儀はお寺で執り行った。
今は葬祭場ですることが当たり前だけど、私の祖母が亡くなった時は菩提寺で葬儀をした。
お寺なら祭壇はあるからその費用は浮く。
一番良い方法は、生前から「こうして欲しい」と意向を聞いておいたり、書き残しておくなりするのがベスト。
そして、ある程度の葬儀代は残しておくべきなんでしょうね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。