・12月9日(術後1日目)
昨晩から右下横向きで寝たが、あまり熟睡した気がしなかった。
手術した右眼には大きめの金型眼帯を付けている。
朝一で看護師さんが点眼に来た。
目ヤニが出て、目が開けにくい。
昨日の術後から片目だけの生活。
すごく不自由だろうと覚悟していたが、
ベットから起きて歩くのはトイレと食事だけ(洗面所で歯磨きはできるけど、洗顔はしてはいけない)なので、想像していたよりは大丈夫だった。
眼帯をされた状態で見てみると、光は感じるがボヤーっとしている。
水の中にいるみたいにゆらゆらしている。
黒い細かいゴミみたいな点々が見える。
毎朝、診察があるそうだが、木曜日は回診もあるとのこと。
大学病院の回診って、『白い巨塔』みたく教授や助教授がゾロゾロと各病室に廻っていくのを想像してたけど、
病棟の診察室前に呼ばれて待機していたら、ゾロゾロ来たのはピヨピヨした医学生だった。
担当医が医学生たちに症例を見せるための回診だった。
つまり、私たち患者はサンプルwww
・12月10日(術後2日目)
朝目覚めると、やっぱり目やにが沢山出て開けにくい。
看護師さんに尋ねると、「回復しようとしているからなので大丈夫」とのことでホッとした。
今日も引き続き、右下横向き姿勢で寝てばかり。
なので、右耳が押しつぶされて痛い。
枕(ふかふかのクッションを貸して貰った)を耳に当たらないようにずらしたり、色々姿勢を変えてしのいでいる。
コロナ禍の入院なので、面会は一切禁止。
家族からの着替え等荷物の受け取りも、看護師さん経由でする。
家族が心配するので、LINEで様子を報告している。
金型の眼帯をするらしいことは知っていて、老眼鏡をかけられないだろうと思い、ルーペを持ってきて良かった。
これは、フランス旅行へ行く前に購入したルーペ。
結局、あまり出番はなかったけど、まさかこんなことで使うことになろうとは。
しかし、何もしないで寝てばかりなのにしっかりお腹が空くwww
病棟の食事時間は7時半、12時、18時。
夕食から朝食までの時間がかなり開くので、明け方からお腹がぐうぐう鳴る。
・12月11日(術後3日目)
朝の診察で、眼帯を取ってもいいと許可が出たが、手術した右眼を下にした姿勢は続けなければいけないので、就寝中に圧迫するかもしれない不安があり、後一日付けさせてほしいと言った。
私より先に入院していた同室の二人の退院が今日と明日らしい。
退院日が決まると、点眼指導があるようだ。
高齢者だと点眼もなかなかままならない様子。
80歳くらいの人は看護師さんに「(目薬を)入れて〜」と頼むが「ダメです。この前できたじゃないですか?頑張って!」と、何度か攻防していた。
たかが目薬のさし方と言うが、正しいさし方は案外難しい。
✨
【 正しい点眼方法 】
1.手をせっけんと流水で良く洗う
2.指かげんこつで下まぶたを軽く下に引く
3.容器の先がまぶたやまつ毛に触れないように注意する
4.1滴を確実に点眼する
5.まばたきをせずまぶたを閉じる
6.あふれた液をガーゼやティッシュで軽くふき取る
7.まぶたを閉じるか涙嚢部(目頭のやや鼻より)を指先で軽く押さえる
8.1~5分待つ
2種類以上の目薬をさす場合、5分以上あけてささなれけばいけない。
たいていの入院患者は2種類以上の点眼を一日4回する。
高齢になればなる程、混乱すると思う。
・12月12日(術後4日目)
今朝の診察は、担当医G先生ではなく当番医だった。
眼帯の事を話して外してもらった。
右眼に入っているガスは半分くらいの位置まで下がってきている。
薄黒い水平線が徐々に下がっていくらしい。
俯いた状態でいると、薄黒い大きな円に見える。
不思議な事に目を瞑っていても、この円が見える(感じる)
すごく不思議。
眼帯がとれると自分で点眼をする。
看護師さんに確認してもらってOKが出た。
2種類の目薬を一日4回。
トイレと食事と点眼以外、右下横向き姿勢の継続。
黄斑前膜手術体験記③へ続く