こんにちは!なっきーです
Amazonで予約していたので、店頭発売より早く届き、早速読みました。
今回は、毎度おなじみの設計士、栗原さんの大学時代の話。
『変な家』『変な家2』『変な絵』に続く、
「変な」シリーズ4作目。
あらすじ
2015年、大学生の栗原文宣は、意外な事実を知る。
彼の祖母(知嘉子)が、正体不明の古地図を握りしめて、自殺(不審死)していた。
その古地図には、7体の妖怪が描かれていた。
これはいったい何なのか。なぜ、祖母は死に際にこんなものを持っていたのか。
謎を探るため、栗原は旅に出る。
そこに待ち受けていたのは、海沿いの廃集落、不可解な人身事故、潰れかけの民宿、因縁に満ちたトンネル、そして古地図に秘められた悲しい事実だった――。
特大 考察マップ付き
黒いページの間に綴じ込みされてます。
母娘(もじょ)山
湖隠(こがくし)駅
柿童(かきわら)駅
河蒼(かそう)湖集落
帆石水(ほいしみず)亭
第一章(全76ページ)を無料で読めます。
ネタバレを含む感想になるので、知りたくない方は読むのを控えてください。
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栗原さんの『ファミリーヒストリー』を絡めたストーリー。
栗原さんの考察(憶測)が止まらないのは、『知りたいという欲求』は母方の血筋だろう。
これまでの「変な」シリーズの中では見えてこなかった栗原さんの心情が随所に書かれている。
ミステリー要素だけではない最新作「変な地図」は私的に好みの小説。
前向きで快活なあかりという存在が救いになって、読後感は良かった。
集落に暮らす女性たちは、自由がなく男性たちに虐げられてきた日々の中で、『楽しそうな計画』としてお互いを励ましあっていたのではないかと想いを馳せる。
それは、あくまで栗原さんの憶測ではあるけれど、
そう、女性の結束は強い。
自分たちのため、特に子どもたちのためなら尚更。
目的を達成することを願いながら耐える。
しかし、そんな日々の中でも楽しみはあったはず。
最終ページに『あとがき』があるけど、なかなか粋な計らいだと思った。
『あとがき』が好きな私には最高!🤩
追記
あとがき後の黒いページに
雨穴の朗読『沖上喜見子の手記』が掲載されていました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。