なっきーの雨垂れ石を穿つブログ

アラ還お気楽主婦の日常

義母との会話 幼子を亡くした母親の慟哭

昨日、いつものように『徹子の部屋』を観ながら昼食を取っていた時のこと。

 

女優の原田美枝子さんがゲストで、認知症のお母さまの話をされていた。

おまんじゅうを食べて貰おうと、原田さんが渡したら、そのおまんじゅうを半分に割って差し出したそうだ。

 

いくら認知症になっても、その人の持つ本質はちゃんと残っている。

優しいお母さまなんだなぁとしみじみ感じた。

そうしたら義母が、「母親なんだからやっぱり子どもに分けてあげるよね?」と、言った。

確かに多くの母親はそうだろうけど、

「そうでもない親もいるんじゃない?」

と、私は言った。

数日前に起こった、車中に子ども二人を放置して熱中症で死なせた事件をふと思ったのだ。

義母も同様にその事件を思い返して、嫌悪をあらわにしていた。

 

義母には6歳の娘を亡くした経験がある。

病気が原因だったらしい。

可愛い盛りだったろうに、どんなに辛かっただろうか。

自分が同じ立場になったと想像しただけで、恐ろしく、尋常ではいられなくなりそうだ。

義母はどうやって悲しみを乗り越えてきたのだろう?

いや、乗り越えてきたように見えても

内面はそうでないのかもしれない。

 

その当時、入院先の看護師に心ない言葉を言われたことがあったそうだ。

傷口に塩を塗るような言葉を。

いまだにその出来事を口にすることがある。

一生、消えない傷となって義母に残ってのだろう。